お別れ会に参加した話
木曜日に、青山のCAYで、お別れ会に参加してきました。
音楽プロデューサーで、多くのCM音楽制作にも携わった
鈴木健士さんという方のお別れ会でしたが、
私にとっては、ミュージックソムリエ協会の鈴木さん、というのが、
一番シックリきます。
私がTBSラジオに出たり、雑誌でレコメンドを書いたりできるのは、
この方のお蔭です。いわば大恩人。
ミュージックソムリエという人材を世に出して、ソムリエのように、
その人の気持ちや、状況に沿うような音楽を紹介したい、という思いで、
ミュージックソムリエの養成に力を入れていました。
私は、この団体が企画した、ピーター・バラカンさんのイベントが
おもしろそうだったので、お客さんとしてイベントに行き、
そこでこの団体や資格を知りました。
2年と少し前のこと。一応、フリーアナウンサーの私が、
自分の特色をもう少し出して仕事はできないかな、と思っていたところで、
偶然出会った感じでした。
ソムリエの講座では、音楽のジャンルの成り立ちを世界史の繋がりから学んだり、
レコメンドの表現方法について、Webとの関係や、権利問題について、
制作の現場について、などなど第一線の専門家から教わりました。
そして、今に至ると言った感じ。
かなり途中を端折りましたが・・・。
鈴木さんは、実は「♪三井のリハウス」とか「♪ロッテコアラのマーチ」とか、
誰もが知っているCMサウンドロゴを作った人。
ピクミンの「愛のうた」を作った人。
某大手コンビニチェーンCMで今も使用しているアノ歌を、
最初に某カップラーメンのCMソングに画策した人。
私は、そんなことをミュージックソムリエ講座を受けている時に
知ったのですが、エラそうな感じがまったくなく、誰にでも平等でした。
いつも黒霧島飲みながら、中2みたいなことばかり言っていたので、
私はしょっちゅう「中2かよ」って鈴木さんにツッコミを入れてました。
偉い人なのにね・・・。
たった2年くらいなのに、
なんだか10年くらいの付き合いがあるような、
そんな人でした。
まだ亡くなったなんて信じられないのですが、
お別れ会で司会をしましたが、私が一体誰のために司会をしているのか
まったく分かりませんでした。
たくさんの方が集まって、青山通りに面したCAYの入口に
人がたくさんいたそうです。
この2年は、一生忘れない、本当に濃い時間でした。
鈴木さん、ありがとうございました。