サプール写真展
ほぼ1か月ぶりのブログ…。
なんだかバタバタしていたら、
季節がひとつ過ぎてしまったようです。
さて、先週の日曜日、
仕事終わりに大丸百貨店で開催していた、
サプール展に滑り込みで行ってきました。
カラフル!
世界最貧国と言われるコンゴ共和国で、
少ない賃金を貯めて、パリッとしたオシャレスーツに身を包む
サプールも呼ばれる人たち。
これは、90年も続く伝統だそうです。
私、以前にこの人たちの写真を偶然見て、引き込まれ
もっと見てみたいなーなんて思っていた時に写真展が。
コンゴの都市によって、
選ぶ服のテイストが違っていたりもして、
興味深かったです。
左の写真は、ヨージヤマモトを身にまとった人。
モノトーンでキメるには、ヨージヤマモトの支持が高いのなんの。
カラフルなスーツは、白シャツから始めて買い足して
いくんですって。
右下の写真は、サプールの人が来日した際に、
日本をイメージして合わせた衣装。
歌舞伎座の前ですね。
アフリカは、ヨーロッパの支配下に置かれていた
歴史があるので、ヨーロッパの文化も入ってきやすいし、
親戚が、各地にいたりするそうで、
ヨーロッパを経由して、ファッションの情報は
入ってくるようです。
もちろん、コンゴ共和国の一般市民の収入では、
一式そろえるのは、とても大変。
コツコツと買い集め、それを週末に着て街を歩く。
この展覧会を見るまで、「タダのオシャレな人」と
思っていた、サプールですが、
実は、平和へのメッセージが込められていることを知り
驚きました。
「オシャレな服を着ていたら汚れるから、争いごとはしない」
なんて、最上級のセリフだと思う。
本当にシビれるわ。
でも、この言葉に含蓄があるのは、
実際に長い内戦を経験し、大事な服も無くしてしまった経験が
あるからこそ、といった感じもしました。
そんな人が言うからこそ、平和は尊いものだなと。
オシャレだけでなく、すきなこと出来るって有難いこと
なんだろうなーって、そんなことも思いながら
展覧会を見ていきました。
お世辞にも綺麗と言えないような街並みに、
華やかな出で立ちの人が練り歩く。
なんだか、不思議なコントラストに、目を奪われました。
ものすごく、オシャレでハイセンスでかっこいい。
男の人が多数ですが、女の人もスーツでバッチリ
キメている人もいました。
なんかね、コーディネイトが良いのももちろんだけど、
着ている人たちの表情が素敵でした。
誇らしいのと、心から楽しんでいるのと。
ポリシーを持ち、自分たちの好きな服を着る。
なんだか美学のようなものも感じ、
とても印象的な展覧会でした。
きっと行くのは、とても難しいと思う。
でも、この人たちの姿を自分の目で
観てみたいなとも感じました。
フランス語できると、楽しいだろうなー。