夏の読書感想文
夏休みの読書感想文って、すごく嫌だったなぁ。
あらすじで半分埋めてた気がする(笑)
読書感想文ってほどではないけど、
読みました。
第157回芥川賞受賞 沼田真佑氏『影裏』
ネタバレはしない程度ですが、
読んでいて、
途中で「えっ?」と読み返してしまう場面があり、
そこから、自分の抱いていた登場人物のイメージが、
パッと変わっていきました。
また、読み終わった瞬間は、「うーん・・・」と
ちょっと消化しきれない内容があったのですが、
読了後に、作品の内容を反芻していくと納得。
そして、作品のタイトル「影裏」という言葉も
納得して、ずっしりと重く心にのしかかる感じでした。
前半で描かれている光景が、読んでいる間は
なかなか展開が無いようにも思えていたのですが、
後半からの急展開と、読了後の反芻の時間を取ると、
前半の細かな情景の描写がとても大切なことが分かった、
気がします。
短い作品ですが、じっくりと読み応えがありました。
毎回、芥川賞の作品を読んでいる訳ではないのですが、
発表後に読む時は、割と文藝春秋を買って、
選評も一緒に読んでいるんです。
でも、今回は本を買ってしまったので、選評が見られない。
ホームページとかに出ているのかな・・・。
まぁ、いいや。
探してみよう。