石井のブログ2

ラジオDJ、ナレーターなど話す仕事とときどきレコメンド書き。音楽中心マイペースなブログ。

ユーミンの中央フリーウェイが好きな話

4月22日のRecord Store Dayで、

レコード屋さんに行って、中古盤を買って帰りました。

そのうちの1枚が、荒井由実の『14番目の月』

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中の歌詞カードが、カビ臭くて

開く気がなかなか起こらないのですが…

 

そもそも、これを買った理由は、ただ一つ。

「中央フリーウェイ」が死ぬほど好きだからです。

 

最初にユーミンを知ったのって、いつだろう。

と思うと、

魔女の宅急便で、キキが旅立った時に

ホウキの先に付けたラジオから、

ルージュの伝言」が流れる、あのオープニングシーン。

 

あれでしょうな。

小学校の1年生とか2年生とか、

そんなもんだったと思う。

 

ちょっと低めの歌声とコーラスの弾む感じが

なんかちょっと大人な曲だな、と思いながら

ワクワクした覚えがあります。

 

余談ついでに、私はキキがラジオを聴いている

っていうのが、これまた好きです。

やっぱりラジオが好き、これが職業になったことは

この上ない幸せです。

 

話を戻しまして、

「中央フリーウェイ」は最初に聴いたのが、

中学1年生の時。

某ラジオの英会話で紹介されたんですよ。

 

当時、学校の宿題でラジオ英会話を

毎日聴くことが課せられたんです。

正直ね、嫌々ラジオ英会話は聴いていました。

私には、ほかに聴きたい番組があるのに、

宿題しないといけない苦痛。

いや…すみません。当時はお子様でしたので。

ごめん、ディスりではないです。

 

で、その英会話の土曜日のカリキュラムが

英語の歌を聴いてみよう的な内容だったんです。

そこで、英訳された「中央フリーウェイ」が

紹介されてて。

なんか、カッコイイ曲だなと思ったのを覚えています。

 

日本語の歌詞を読んで、オトナな感じで良いなとか、

こんな恋愛できるのかな、大人になると、

とか思っていました。

(大人になったけど、この曲が似合うような恋愛してない)

 

非常に印象に残っていたので、

この曲は、心に留まっていました。

 

それから数年経ち、私も高校生になり、

音楽への興味も深くなった頃、

「中央フリーウェイ」が、

1976年に発表された曲と知り、衝撃を受けました。

 

"1970年代って、

私が生まれる前にこんなオシャレな曲が

あったのか?!ユーミンすげえ!!"

 

と、この方の凄さを、ココで初めて知りました。

それから、この曲を何度も繰り返し聴き、

この曲の世界に、憧れをずっと抱いてきました。

 

ただレコード持ってなかったのですよね。

ずっと探していたのを、偶然ゲットできたので、

とても嬉しかったです。

 

『14番目の月』に収録されている曲、

全てが、カラッとした音と言うか、

爽やかな風や光を感じますが、

(レコードの帯にも

郊外の風と光をあなたに贈ります

と書かれていますが)

 

私にとって、「中央フリーウェイ」は

格別な感じがします。

 

イントロのキーボードとパーカッションを

耳にすると、

トワイライトタイムの美しい空と

頬を撫でる風を感じる、みたいな。

 

歌終わりの

”夜空へ続く 夜空へ続く 夜空へ続く”の

繰り返しの後に、演奏が半音上がる感じが、

都会的な感じが凄くして、好き。

 

歌詞自体は、調布を過ぎての

割と郊外なんですけどね、あの半音上がりが

都会的な感じがして、

都会と郊外の境目が溶け合うと言うか。

 

私自身、西ではなくて、東の郊外出身だからかな。

私の地元の景色は、

山ではなくて湾岸だから違うんだけど

なんか、ちょっと共感できるところもあるのかも、

しれない。

 

話がだんだん気持ち悪くなってきましたが、

ま、別に誰も読んでないからいいや。

 

アナログで聴く、「中央フリーウェイ」は、

音の柔らかさが心地良いです。

当時プレスされたものだから、その当時の

空気も一緒にプレスされているようで

とても嬉しいです。

 

高級機材で聴きたい…

という、贅沢な欲望に駆られていますが、

とにかく、このレコード「中央フリーウェイ」の

部分だけ異常に磨耗しそうで怖いです。